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マネーフォワード会計を使われていると、その他色々な機能が使えます。
人事領域につきましても、IT化が遅れており、まだまだDX支援のできる領域かと思っております。知り合いの社労士の先生にお聞きしたところ、やはり、社労士業界もIT化、DX化が遅れているとのことです。
一般的な企業様におかれましても、勤怠→給与→年末調整・社会保険・労働保険、といった仕組みについて、紙で運用されている方が多いのではないでしょうか?
ここでいう紙とは
①入社:履歴書
②勤怠:タイムカード
③給与計算:EXCEL(→計算後は給与明細として印刷して、手渡し)
④社会保険:基礎算定・労働保険の申告書も手書き
⑤年末調整:扶養控除申告書・保険料控除申告書についても紙で全て回収
を指します。
これら人事領域においても、いくら非効率とはいえ、経営者の方からすれば、極力、お金をかけたくない!というのが本心だと思いますので、いつまで経っても、紙体質から脱却できないと思われます。
また、事業会社様でその体質であるならば
後工程の社労士事務所、会計事務所においても、紙でのやりとりが必然的に多くなります。
②③であれば、社労士さんの毎月のお仕事であり
⑤であれば、税理士の毎年12月の日常風景です。
結局、全てに連鎖して紙体質から脱却できない状況が続くので、いつまで経っても、余分な人件費、時間がかかり、生産性悪化の一途を辿っているのが、今の日本の多くの中小企業です。
例えば、下記のイメージのようなフローをされている会社様は多いのではないでしょうか?
このように全てが非効率であるにも関わらず、続ける理由としては
・システムを入れるとお金がかかる。
・システムを入れても、使い方が分からなくて、途中で元に戻る。
・システムを入れても、断片的に機能はするが、全体的には不十分な要素がある。
の3つが大きな原因ではないでしょうか?
会社の内部フローを理解し、石橋を叩いて、仕組みを構築できる方というのは希少な存在です。川の上流から、下流までの流れを理解して、業務設計できる方ではないと、いくらシステムを入れたところで、失敗することが多いと思います。
そこで、マネーフォワード会計を入れてらっしゃる事業様は、給与についても(5名までなら)会計の基本料金で賄えるので
せっかくだから、使って色々楽になりましょう。
もし、上記フローをマネーフォワードに置き換えるとするならば、私なら下記のようにします。
<川の上流>
今回は、本当の川の上流である入社面は一旦、省きます。
入社におけるSaaSシステムであれば、やはり「SmartHR」さんが強いと思ってます。
マネーフォワードにも実は、「マネーフォワード人事管理」というシステムがありますので、気になる方はそちらも試されるといいと思います✨
上の図の話に戻りまして、川の上流は勤怠となります。
マネーフォワードは、標準でMF勤怠が使えますので、こちらで設定してもいいと思いますが、業種によっては、例えば、飲食業であればシフトを組みやすい勤怠システムがいいと思いますので、AIRシフトなどを使うといいかもしれませんし、フレックスタイムなどに対応したシステムの方がよい、など会社ごとに需要が違うと思います。
大事なのは、選んだ勤怠システムが、MF給与とAPI連携していることが大事です。
MF勤怠/KING OF TIME/ジョブカン、などMF給与と連動しているものを選びましょう。ただし、タイムカード運用よりも月額利用料金は高いと思いますので、そこは注意が必要です。その代わり、従業員さんはスマホやPCで打刻できるので、タイムカードを見て、時間を集計するような手間は無くなります。
勤怠時間の集計だけでなく、有給申請、誕生日休暇、なども勤怠システムで申請を行うことでペーパレスを目指すことができます。
この勤怠周りの設定が一番難しいです。
特に私は税理士であり、会社ごとの就業規則を理解して、勤怠システムに反映するのは、やはり社労士さんが強いのでは?と思ってます。
<川の中流>
川の中流は、給与計算となります。
MF給与は、UIも非常に見やすく、従業員情報をきちんと登録しておくことで、勤怠時間がAPIでとってこれれば、劇的に給与計算が速くなります。
従業員情報とは、住所、氏名、生年月日、扶養情報、支払い口座、社会保険の等級設定、住民税の毎月の金額……などですね。
上の図の通り
①支払い口座も登録しておくことで、毎月の給与計算が終わった後に、インターネットバンクに連動するCSVデータを吐き出して、アップするだけで、振込入力する手間もなく、楽々処理が行えます。
②給与計算が終了すれば、MF会計にも連動しますので、仕訳もワンボタンで登録することが可能です。
③従業員さんのメールアドレスも登録しておけば、支給日に、従業員さん宛に給与明細が自動的に飛ぶようになります。これで、給与明細を印刷して手渡しするような手間は無くなります。
④毎月の住民税の控除額についても、eltaxからCSVをDLしてアップするだけで、数値が更新されます。
このMF給与は中核をなすため、非常に重要です。この後説明する川の下流である、社会保険、労働保険、年末調整にも影響してきます。
<川の下流>
川の下流は、社会保険、労働保険、年末調整です。
皆様は社会保険(基礎算定など)、労働保険は士業の方に依頼されてますでしょうか?
もし、MF給与さえしっかりできていれば、MF社会保険にデータを連動するだけで、基礎算定・労働保険は自社でできるようになります。
基本的に必要な情報を入力しさえすれば、あとは給与データを引っ張ってくるだけで完成です。
プラスアルファとして、基本的に紙提出が多いかと思いますが
法務局などで電子証明書を取ることにより、eGovという国の社会保険システムと連携し、電子申請することができます。これにより、ペーパレスも目指せますね。
そして、年末調整につきましても、従業員さんからマル扶・マル保を回収して、会計事務所に丸投げしなくても、MF年末調整の機能を使うことで
・従業員さんは自分のスマホから、必要な情報と資料を添付・入力し、送信する。
・会計事務所は、送られたデータを元に、年末調整を行う。
・年末調整結果、源泉徴収票は従業員さんのメールアドレスに届く。
・国税に提出する給与収入500万円以上の源泉徴収票、地方に提出する給与支払報告書もe-tax、eltaxと連動して電子提出可能。
・過不足額についても、ワンボタンでMF給与と連動する。
…というように、こちらもペーパレスが実現可能です。
川の上流・中流・下流における全てにおいて、ペーパレスを見据えた動きが可能であり、会計機能を使ってらっしゃる事業者様で、ここまで人事面の機能が使えていないと実感されている方は、ぜひ、試してみるといいかもしれません。
導入支援なども承ってますので、その時はお問合せいただければと思います。
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